G-TECH RACING: 2016 SUPER TAIKYU RD,1 MOTEGI ②

4月3日、土曜日。この日は昨夜から降っていた霧雨のため、コースはこのレースウイーク初めてのウエットコンディションとなった。決勝レースをひかえ、各車は最終的なレースに向けての調整を行う、朝8時から20分間で行われたウォームアップ走行では、#111 EXPRIDE G-Tech Sports GT/は武井のドライブで2分22秒564とST4クラス4番手の好タイムを記録した。

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決勝レースの行われるお昼ごろには、朝の雨も嘘のような好天となり、多くの観客がつめかけるグリッドの後方に、#111 EXPRIDE G-Tech Sports GT/Rの姿があった。武井寛史が今回はスタートドライバーをつとめる。

ST4、ST5クラスの第2グループは35台。マシントラブルから、予選基準タイムをクリアできなかったため、35台中34台目というポジションからの追い上げに期待がかかる。

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ペースカー先導の1周のフォーメーションラップから、12時19分に5時間レースのローリングスタートがきられ、#111 EXPRIDE G-Tech Sports GT/Rは、62台中61番手から、1周目でST5クラスの車両をパスし、56番手、2周目で50番手、3周で49番手、4周で48番手まで順調にポジションアップ。

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29周目の1回目のピットイン直前には総合42位、ST4クラス17番手まで浮上していた。

「序盤の1時間ほどは燃費が計れず、朝も雨だったので1人のドライバーが乗れる規定周回を考えながら走りました。満タンの時のマシンバランスは良いとは言えず、ペースを上げらなかった(予選でトラブルが出た)駆動系にも不安があったのでマシンに負担をかけず走ることに集中した」とスタートドライバーの武井。

武井からバトンを受け継いだ大瀧賢治は、67周目のピットインまで順調にドライブ。

レースの折り返し地点の2時間30分の段階では65周、総合36位、クラス11番手まで浮上していた。

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67周目のピットイン時には、総合38位、ST4クラス13番手となっていた。

ここで大瀧から古田聡にドライバー交替、105周目にラストランナーの武井へ再びバトンが渡る。104周目にはクラス8番手の好位置につけていた。

西陽の差す中、#111 EXPRIDE G-Tech Sports GT/Rは5時間で129周を走り切り、総合33位、クラス9番手でチェッカーを受けた。

参戦3シーズン目にしてようやくレースをして完走という結果が得られた。

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「今回は怪我もあって、2ndドライバーで走ってみたかったんです。5時間レースでは2スティント誰かが乗らなくてはいけないので、スタートとゴールを武井さんにお任せしました。古田君も頑張ってくれたし、ポイントも取れました。ノートラブルでしたからメカさんの努力も実った感じですね。鈴鹿は得意なコースでクルマにもあっているので、さらなる真価が問われますね」と大瀧はようやく満面の笑みを浮かべた。

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「デビューレースから今日までコツコツとマシンを作り上げてくれたメカニックのお蔭で5時間完走できて、ちゃんとレースができました。データも取れたし次の目標は表彰台ですね。課題もあるんですが、次のレースまでにはクリアにしたいです。大瀧君、古田君の2人がマシンと対話しながら上手に走ってくれたことも大きいです。今回は他のチームのトラブルに助けられた面もあったので、実力で次回はポイントをとって表彰台を狙いたいです」と武井。

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